(仮訳)南西オーストラリア植物区系で発見されたヤマモガシ科に対する新属新種の病原菌Luteocirrhus shearii
Crane, C. & Burgess, T., 2013. Luteocirrhus shearii gen. sp. nov. (Diaporthales, Cryphonectriaceae) pathogenic to Proteaceae in the south Western Australian Floristic Region. Available at: http://www.imafungus.org/Issue/41/11.pdf [Accessed November 10, 2013].
【R3-00067】2013/12/02投稿

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3行まとめ

南西オーストラリア植物区系 (SWAFR) で複数のヤマモガシ科樹木に潰瘍病を起こす菌はZythiostroma属の一種とされていたが、本論文でLuteocirrhus sheariiとして新種記載した。
Luteocirrhus属は橙色の色素を欠くことや分生子果の形態などからクリフォネクトリア科の他属と分けられ、新属として提唱された。
バンクシア属樹木に対して本種の接種試験を行い、本種がコッホの原則を満たすことを確認した。
Australia: Western Australia: Mettler Lake Nature Reserve

(新種)

Luteocirrhus shearii C. Crane & T. I. Burgess
語源…本種の発見者であるBryan Shearerに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryphonectria radicalis
BT遺伝子およびITS領域に基づく系統樹上で最も近縁
分生子果が粉状で半埋生
分生子果に頸部を欠く
側糸の形態が類似している
分生子果が本種と異なり橙色
分生子が本種と異なり円筒形
Chrysoporthe spp.
分生子果全体が黒色になり、橙色の色素を含まない
periphysesを欠く
分生子塊の色が鮮やかな黄色で類似している
本種と異なり分生子果が表在性
本種と異なり分生子果に1-4つの先細りになる頸部を持つ
本種と異なり分生子果が生じる基部の子座組織が円形菌組織にならない
本種と異なり側糸を欠く
分生子が本種と異なり長楕円形
Aurapex spp.
分生子果が黒色になる
本種と異なり分生子果に特徴的な頸部を持つ
本種と異なり側糸を欠く
Celoporthe spp.
分生子果全体が黒色になり、橙色の色素を含まない
分生子果の形状が類似している
側糸を持つ
periphysesを欠く
分生子の形状が円筒形で類似している
分生子塊の色が鮮やかな黄色で類似している
本種と異なり分生子果が表在性
本種と異なり分生子果が円錐形になることがある
本種と異なり分生子果が生じる基部の子座組織が円形菌組織にならない
Aurifilum marmelostoma
LSUに基づく系統樹上で最も近縁
本種と異なり分生子果を含む大部分に橙色の色素を有する
Latrunclla aurorae
LSUに基づく系統樹上で最も近縁
本種と異なり分生子果を含む大部分に橙色の色素を有する